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ギヤースッディーン=ムハンマド(?-1203)
ゴール朝のスルタン。
従兄弟のサイフッディーンを殺害して即位した。
即位後は弟のシハーブッディーン(ゴーリー)との二人三脚で領土を広げ、彼は中央アジア・イラン東部の攻略を担当した。
ギヤースッディーンには息子のギヤスッディーン=マスウードがいたが、彼が没した1203年には
勇名の高いゴーリーが即位し、スルタン位はマスウードのものとならなかった。
しかし、「待てば海路の日よりあり」、ゴーリーが暗殺された1206年にホラズム朝の庇護下でマスウードはようやくスルタン位に就いた。
とはいえ、当時のゴール朝はホラズム・カラ=キタイ連合軍に大敗して中央アジアでの足がかりを失っており、
インド方面では各地の総督が独立し往時の力は残っておらず、1215年に滅亡を迎えている。