歴ゲー
・チンギス4
国家:マジャパヒト王国(1293-16世紀初頭)
ジャワ島東部を支配した王国。
前王朝のシンガサリ朝が滅亡した直後、ジャワ島に元の遠征軍が到着した。
クルタナガラの女婿・ジャヤワルダナは元と結託して反徒ジャヤカトワンを攻め、ジャヤカトワンが討たれると掌を返して元を攻撃、
航海の疲労と猛暑で気力を失っていた元軍は大した抵抗をすることも無く撤退した。
元の撤兵後にジャヤワルダナはシンガサリ朝の正統な後継者を称して即位、マジャパヒト王国を建国した。
建国後、国の安定を望む王達は元への朝貢と内乱の鎮圧に追われるが、女王ラージャパトニの代に宰相となったガジャ=マダの元で国政はようやく安定した。
ガジャ=マダはバリ・スマトラなど周辺地域遠征の指揮を自ら執り、国の支配領域をスマトラ・カリマンタン・マレー半島南端にまで伸ばした。
また、遠征の成功によって確保された交易海路を利用して、アユタヤ・アンコール・ベトナムといった東南アジアの国々との交易を進めて財を蓄え、王国は最盛期を迎えた。
しかし、ガジャ=マダの没後に徐々に内訌が深刻化し、15世紀初頭に国は二人の王によって二分された。
かくしてマジャパヒトの国力は衰退し、南海交易の覇権はマレー半島のマラッカ王国に移っていった。
1420年代にマジャパヒト王・ウィクラマワルダナは南スマトラのパレンバンに拠点を移して再起を図るもやはり内乱は絶えず、
16世紀初頭に近辺のイスラム国家によって滅ぼされた。
ちなみに、マジャパヒトの語源は、創始者のジャヤワルダナが左遷先で食べたマジャという果物が苦かった(パヒト)ことに由来するそうな。